バーチャルリアリティ技術者試験セオリーコースに合格しました。感想とか。

バーチャルリアリティ技術者試験セオリーコースに合格しました。合格したのでかっこいい認定書をもらえました。嬉しい。

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点数は75点で平均的な点数で合格となりました。

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バーチャルリアリティ技術者試験とは

日本バーチャルリアリティ学会が実施している試験です。合格することでVRを正確に習得したことを証し、「VR技術者」と認めて貰えます。

詳細については以下の記事にて詳しく紹介されているのでそちらを参考にしてください。 qiita.com

上記リンクで基本的なことは分かと思うので以下に個人的な感想的とかを書いていきます。

難易度

そんなに難しくなかったと思います。実際、合格率も高い(マイナーな試験なので、記念受験という人が少ないというのもありそう)。

難易度を下げている要因として

  • 高度な数学力・プログラミング力が要求されない
  • マーク式テストである
  • 過去問がある

といったことがあげられるかと思います。

高度な前提知識はあまり要求されない印象を受けました。試験範囲で高度な数式が示されることはなく、プログラムの読み書きが登場することもないです。磁力や赤外線などは登場しますが、高度な物理学の知識が要求される場面も少ないです。偏見的な言い方ですが、いわゆる「理系力」は必要なく、「文系的」な試験だと思います。

また、日本バーチャルリアリティ学会より過去問が配布されており、試験の傾向を図ることもできます(過去問ほぼそのままの問題も出る)。

試験勉強

勉強には以下のサイトや本が参考になりました。

公式推奨・配布のもの

非公式

個人的試験勉強

参考になるかは分かりませんが僕はこう勉強したよって紹介です。だいたい1週間くらいしました。元よりVR関連のお仕事をしたり開発したりしていたので、多少知識がある状態からスタートしています。

  1. バーチャルリアリティ学を読み込む
  2. バーチャルリアリティ学」第1〜4章 学習用ドキュメントで復習
  3. 過去問を解く
  4. 分からなかった部分を重点的にバーチャルリアリティ学で復習
  5. 2~4を満足するまで反復

講習会
講習会は行きませんでした。講習会は東京でしか行っておらず、地方住み学生である自分には出費が痛すぎたためです。講習会で講義してくださる教授はVR業界において素晴らしい方々ばかりなので、行けるなら試験関係なく行きたかったです。ただ、試験合格においては行かなくても十分可能だと思います。

バーチャルリアリティ
バーチャルリアリティ学を読み込むのは大体2日くらいかけました。2章、3章は人間の構造的な話で普段の活動から馴染みが薄く、理解に苦戦しました。分からない単語が特に説明なく出てくることも多く、逐次調べながら読み進めました。逆に、1章、4章はVRの定義や作り方の話でかなり理解しやすかったです。おそらく、VR関連の仕事や開発に携わったことがある方なら1章、4章はすぐ理解できると思います。

その他
「「バーチャルリアリティ学」第1〜4章 学習用ドキュメント」は要点が簡潔にまとまっており、復習に非常に有用でした。何度も読み直し、各要点が自分の中で説明できるか確認していました。「一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018」はまだ僕が学習時に絶賛更新中で、学習には利用できませんでしたが、かなり理解を手助けしてくれる良記事だと思います。全体の内容を網羅しており、複雑な内容は別途調べた内容と合わせて解説されているため、分かりやすいです。バーチャルリアリティ学と一緒に読むと効果的だと思います。

価値

取ったばかりで、まだ活用しておらず、まだ分からないですが個人的な主観で書いておきます。

知識

VRに関する基礎的な知識が手に入ります。特にVR関連の方々と会話のプロトコルを合わせていけるなと感じました。自分はアカデミックなVRには疎く、ハードウェア知識が弱かったので少しでも知識の補完ができたので嬉しく感じます。また、最近のVRの定義が曖昧ななかで一つ信頼できる定義を学べたのも議論する上で非常に大事だと思います。どれもVRに興味があるならぜひ知っておきたい内容だったと思います。

キャリア形成

自分は人事でもないので何とも言えませんが、バーチャルリアリティ技術者試験に合格したからといって、VR転職/就職においてそんな大活躍できるものでもないかなと思います。業界で活躍する方々でも持っていない方は多くいますし、この資格を必須条件に問われる求人も見たことがないです。新しい分野ゆえベンチャー気質のところが多く、熱量や行動力が好まれる傾向にあり、オリジナルの開発が非常に評価されます。もちろん、この資格を持っていることは知識や行動に対する説得力になり、必ずプラスに作用すると思います。VR転職/就職において必ずプラスに作用しますが、成功への決定打にはならないくらいの温度感です。

証明

信頼のおける第三者組織によってVR技術者であることを評価してもらえます。自称VRエンジニアではなくなるのはすごくありがたいです。形のある信頼できる実績となります。VR業界の人は成果物などで判断できますが、業界外の人はそうとも限らないので、こういう対外的な組織にもアピールできる実績は今後の活動において活躍してくれると考えています。こういう肩書はぶら下げておいて損はないかなと。

イキれる

「こんにちは、僕は日本バーチャルリアリティ学会公認のバーチャルリアリティ技術者です。」という挨拶ができます。俺は卍キリト卍だ、よろしくな。

おわりに

VRを仕事にしていきたいと少しでも思っているならば、持っておいて損はないと思います。挑戦に特別な前提知識や資格は要求されません。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。