独習Gitを読んだ

丁度、翔泳社セールが行われており、安かったので購入して読み終わったので、振り返りかねてレビューっぽいものを書いておきます。 本記事で紹介する書籍はこちら www.shoeisha.co.jp

なんで読んだか

一応、読む前からGitを使ったチーム開発などは何度も経験があり、Gitの概念・利用方法はそれとなく把握はしていた。とは言っても、今まで本などで理論的に学んだことはなく、困る度に「〇〇 直し方」のように検索をかけて何とか解決したり、誰かに助けてもらったりして、経験的に何となく理解していたようなものである。この「何となく」の現状から脱却して「理解」して使いたいという考えから読み始めた。

本の概要

Gitの入門から基礎的な内容が書かれている。全20章で構成されており、各章1時間程度で読めるように構成されている。各章、解説・実践・課題が盛り込まれており、ハンズオン的に進めることができる。

1章~3章でGitの概念や環境構築、コマンドラインについて述べられ、4章~16章にGitの具体的な解説、17章~20章でGithubなど外部サービスなども用いた実用的な内容が述べられる。

感想

全体的に分かりやすく、スラスラ読めたので3日くらいで読むことができた。わりと飛ばしながら読んでも、最後に課題があるおかげで、自分がきちんと理解してるか試すことができる。Gitというと「やって初めて分かる」ものだと個人的に思うので、この本のように実際にコマンドを打たせて実践的に進むのはとても良かった。特にgit log コマンドを何度も用いて実際に読者に変化を確認させながら進むところがとても良かった。僕は本を読むまで、logを見て原因を特定することや何が起こっているかということをうまく把握できなかったので、とても嬉しい。全体的にユーザに自分で解決できる力を身に着けさせようとしているのが好印象だった。いちいち全部説明せず、--helpコマンドを使って自分で調べよう!といったものも多く、「分からないときにどうしたらいいか」を教えてくれる。

Gitがどのように動いているか、各コマンドを打つとどうなるかといった理論的な部分が学べる。ただ、どのように実装されているか、裏で何が起こっているか(.gitディレクトリで起こっているようなこと)といったより深い部分は触れられない。逆に、とりあえずGitを使えれば良い!といった内容でもない(Githubだとかの内容はほぼないので実用特化ならもっと良い本がありそう)。gitは触ったことがあり、もう少し踏み込んで理解したい初中級者くらいに丁度良い本だと思う。

読み始めた理由である「理解」するができたというと100%とは言えない。でも、大きく前進できたことは間違いないだろう。とりあえずpullとstashするマンを卒業して、logからSHA-1などを確認し、diffなどを用いて理論的に修正する行動を取ることができそうだ。